シロアリはどこからやってくる?

ゴキブリの仲間であるシロアリ。

1億年以上も前から地球環境をリサイクルする役割を担ってきました。

枯れた木を食べることで土に還すことのできる重要な昆虫です。

ところが人間にとっては、家を破壊される迷惑な昆虫、それがシロアリです。

シロアリの侵入経路は2つです。

ひとつは地中から。

地中に暮らすシロアリは、木やダンボール、紙のにおいを求めてやってきます。

地上の道を歩かなくてはならない時は「蟻道」といわれるトンネルを掘って進み、家屋内部へと侵入します。

シロアリの活動期はいつ?

ふたつめは飛来です。

シロアリは年に一度、群れの一部に羽が生え、新しい巣を作るため一斉に飛び立ちます。

「ヤマトシロアリ」は4月~5月

「イエシロアリ」は6月~7月

シロアリであればどの種類であっても、地面にたどり着くと羽を回転しながら落とし、カップルを作って繁殖を始めます。

シロアリを見つけなくても大量に落とされた羽でシロアリ被害を見つけることもあります。

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シロアリの巣には何匹くらいいるの?

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「ヤマトシロアリ」の場合では1~3万匹、「イエシロアリ」では100万匹、運の悪いことに「アメリカカンザイシロアリ」に侵入された場合には、1頭の牛の重さ程の群れとなります。

1つのコロニーには「女王アリ」、「王アリ」、「兵隊アリ」、「働きアリ」、「羽アリ予備軍」などがいて、多いもので1日1万個以上の産卵をするため、巨大な巣を形成するのです。

シロアリは木材の表面でなく内側から食害するので見つけた時には、木材はほとんど強度を保っていないことが多いです。

シロアリを放置しておくとどうなる?

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シロアリを何も対処せずにいた場合、シロアリは大事な家の木材を食い荒らし続けます。

阪神大震災や熊本地震でも、それほど古くない家が倒壊した原因の多くはシロアリ被害があったからなのです。

シロアリは静かに、だけど確実に家を蝕んでいくのです。

シロアリ予防は必要?

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シロアリの怖いところは、木材だけでなく、コンクリートや電線、断熱材まで食べることができるということです。

そのためシロアリの侵入を防ぐには家の敷地の土壌全体を消毒するしかないのです。

多くのシロアリ駆除業者がいるのは、それだけ需要があるということでしょう。

ところがシロアリ被害に遭うまで予防をしない家庭も多いです。

そして被害に遭って初めて駆除を依頼するということになるのです。

その時にはシロアリの駆除費用だけでなく、被害にあった箇所の補修工事も必要になりますので莫大な出費になるということもあります。

シロアリ予防はいくらかかる?

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シロアリ予防の費用は相場として、3,960円/坪~8,600円/坪です。

◆30坪……118,800円~258,000円

◆40坪……158,400円~344,000円

◆50坪……198,000円~430,000円

業者によって価格に違いがありますが、名前の知れた大手は高めの設定になっているようです。

平均でも30万円の費用がかかるということもあって、シロアリ予防に消極的な傾向がありますが、最近では良心的な料金設定となってきていますので、徐々にシロアリ予防をする家庭が増えています。

例えば予防に20万円かかったとしても、5年間は薬剤の効果が持続しますので、年間で40,000円、月々では3千円ちょっとの負担です。

それでシロアリ被害から家を守れるのなら決して高い費用ではないのでしょうか。

シロアリ予防、自分でできる?

シロアリ予防は市販の薬剤が売られていますので、自分でできます。

問題は薬剤を自分で散布することの危険性と確実な予防ではない、ということです。

シロアリの予防や駆除をする業者は「しろあり防除施工士」という資格と専門知識がありますので、シロアリの生態をよく知ったうえで予防や駆除を行います。

自分で予防をするには、シロアリについての知識をまず持つことが大事です。

薬剤についても様々な特徴がありますから、お住いの環境に合わせた成分のものを選ぶようにしてください。

そして効果が高いといわれる有機系の成分は、人体への影響が少なからずありますので購入は避けた方がいいでしょう。

無理をせず、シロアリ駆除業者に相談することをおすすめします。